「次世代育成 奨学金」第1期生

Minami Fuji Group提供 奨学金贈呈式の開催

2023年9月21日に第1回 Minami Fuji Group提供の奨学金支給対象者2名（内、1名はCPA会計学院主催による奨学金対象者）が決定し、奨学金贈呈式が開催されました。今回の奨学金は、会計士試験予備校最大手であるCPA会計学院を運営するCPAエクセレントパートナーズ株式会社（代表取締役：国見 健介）との協働により、実現したものであり、贈呈式当日は、Minami Fuji Group代表社員5名が参加し、2名の支給対象者へ激励の言葉を伝えるとともに、奨学金の贈呈をさせて頂きました。

各代表よりコメント

奨学金制度の趣旨は、ヨーロッパ社会で広く認知されている“ノブレス・オブリージュ（仏: noblesse oblige）”「高い社会的地位には義務が伴うことを意味する」という言葉を実践すべく経済的理由により受験勉強を断念しなければならない可能性のある学生をサポートすることで、当グループに課された社会的な義務を果たそうというCSR（Corporate Social Responsibility（企業の社会的責任））活動の一環になります。

現在、世界を取り巻く環境は、昨日までの常識が今日は常識ではなくなることもあるほど、めまぐるしく変化し、特に我々が生活するこの日本国内においては、既存の価値観そのものが大きく揺らいでいる状況下にあります。このような激動の世の中を力強く生きていくためには、目の前にある“リスク”をテイクするチャレンジ精神をもつことを若者に推奨し、育てていくことが重要であると我々は考えています。
この「次世代育成 奨学金」を通じて、一人でも多くの若者が、チャレンジを継続し、次世代を担うリーダーとなって世の中に貢献していくことを願っています。

Minami Fuji Group 代表社員よりコメント

当グループとしてこのような機会を設けることが出来て、非常に光栄です。私自身も学生であったころ、当時バブル崩壊後、不景気が続いていた1998年でした。当時は、サラリーマンではなく手に職をつけて自分の将来の選択肢を広げるため、私は会計士試験の勉強を開始しました。難関試験であることから4回目の受験でやっと合格することが出来ましたが、受験生時代は自分の人生で一、二を争う暗闇の時代でした。当時は、なかなか試験に合格できず辛かったものの、何とか努力を継続して乗り越えたことを昨日のことのように記憶しています。

公認会計士試験合格後は大手監査法人に在籍し、会計監査の他、IPO支援等、幅広い業務に従事しました。ただ、組織に所属するのではなく個人で、また第三者的立場で監査するのではなく事業会社に寄り添ってサポートしたいという思いから、監査法人を退職し独立開業しました。現在は、主にIPO準備企業の支援や、上場企業の決算・内部統制関連の支援に従事しております。

奨学金制度は、金銭的事情から公認会計士試験の継続を断念する方を救済し、将来の可能性を広げる素晴らしい制度です。ぜひ、今後も皆さんに活用していただきたいと考えております。

当グループとしてこのような機会を設けることが出来て、非常に光栄です。思い起せば私は中学受験をし、中高一貫の進学校に入学しましたが、自由過ぎる高校生活を過ごしてしまった経緯もあり、途中で高校を中退し、その後、夜の仕事やガテン系の仕事をしながらふらふらした時期を過ごしました。そのような最中、私が26歳の頃、やはり社会を強く生き抜くための武器が欲しいと考え、試験に合格してからすぐに働ける資格を探そうということで、公認会計士という資格を知り、受験に踏み切りました。

当時の生活については、年齢的にやや遅れての挑戦ということもあり覚悟を決めて、予備校の開校時間～閉校時間まで勉強し、帰りに23時まで空いている喫茶店で閉店まで勉強、という過酷な生活をしていました。当時の過酷な生活も今振り返ると、不思議と試験合格を目指して本気で取り組んでいる仲間が周囲にいて、楽しかった記憶として残っています。

無事に資格を取得した後は、大手監査法人に入所し、事業会社やパブリックセクターの監査業務に4年半従事した後に後独立し、Blue Works Groupという会計ファームを創業し、Minami Fuji Groupの経営とともに二足の草鞋での経営に励んでいます。

今回の奨学金については、「人生を変えるような奨学金」制度にしたいと思っています。挑戦したい意志もあり、本人に能力あるのに、経済的理由で諦めてしまった人をこれまでに何人も見てきました。そのような人に届け、より魅力的な人が会計士業界を盛り上げ、会計士業界がより魅力的な業界になることを期待しています。